活動概況

WINDSフォーラム・セミナー

  • 第15回

    2023年11月20日開催

  • 第14回

    2023年2月21日開催

  • 第13回

    2022年7月12日開催

  • 第12回

    2021年2月8日開催

  • 第11回

    2019年11月26日開催

  • 第10回

    2019年7月24日開催

  • 第9回
    (年次総会(2018年度)と併催)

    2019年2月13日開催

  • 第8回

    2018年10月15日開催

  • 第7回

    2018年7月2日開催

  • 第6回
    (年次総会(2017年度)と併催)

    2018年3月20日開催

  • 第5回

    2017年12月18日開催

  • 第4回

    2017年7月10日開催

  • 第3回
    (設立1周年記念総会と併催)

    2017年3月21日開催

  • 第2回

    2016年11月28日開催

  • 第1回

    2016年6月6日開催

総会

  • 年次総会(2019年度)
    開催中止

    2020年3月4日

  • 年次総会(2018年度)
    第9回セミナー

    2019年2月13日開催

  • 年次総会(2017年度)
    第6回セミナー

    2018年3月20日開催

  • 設立1周年記念総会
    第3回セミナー

    2017年3月21日開催

  • 設立記念総会

    2016年2月24日開催

その他

  • 高速画像処理に関する技術説明会

    2017年6月29日開催

  • 高速画像処理技術応用のための
    分野別説明会

    2018年6月21日開催

第15回WINDSフォーラム・セミナー2023年11月20日

11月20日(月)伊藤国際学術研究センター(本郷・東京大学構内)において、「第15回WINDSフォーラム・セミナー」を開催しました。今回のセミナーでは、「未来へ向けた新たな知能システムの創造」をテーマに、高速ビジョンを基盤としたそれぞれ異なる分野での技術開発成果・応用事例について広くご説明し、その可能性・将来性をあらためて検証するとともに、加えて企業における当該技術の事業応用事例についても紹介が行われました。過去2回のセミナーに引き続き、会場への来場参加、及びオンライン参加によるハイブリッド形式での開催とし、当日は来場参加者、ウェビナーによる視聴者あわせて約80名の会員企業・関係者等のご参加をいただき大変盛況になりました。

  

冒頭、石川 正俊 WINDSネットワーク副会長による開会挨拶の後、東京理科大学 研究推進機構 早川智彦 准教授から「錯視を利用したフレームレートの評価および指向性映像投影システムの提案」と題して講演が行われました。高速ディスプレイ・プロジェクターの応用として、高速ディスプレイによって本来見えないはずの形や色に関する錯視を利用した映像表現の創出方法やフレームレートの評価方法の紹介があり、また高フレームレートの投影映像を利用した指向性映像投影システムによって、指向特性を利用した文字や模様の見せ方についての紹介がありました。

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写真:東京理科大学 早川准教授による講演

東京理科大学 早川准教授による講演

写真:東京大学 末石特任講師による講演

東京大学 末石特任講師による講演

引き続き、東京大学 情報基盤センター 末石智大 特任講師から「高速ビジョンと高速光学系制御に基づくスポーツダイナミクスへの挑戦」と題して講演が行われました。高速ビジョンが複雑なダイナミクスを有するスポーツにおいても有効な戦略となり様々な活用の展望が広がることから、ここでは高速ビジョンに加えて、ガルバノミラーなどの高速光学系制御を活用した、自転車競技、ゴルフ、テニスなどスポーツにまつわる最近の研究成果について紹介が行われました。

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東京大学 生産技術研究所 金 賢梧 特任助教からは、「高速カメラネットワークにおける同期撮像と評価」と題して講演が行われました。モーション計測や3次元復元など、カメラネットワークを用いた計測アプリケーションでは、複数カメラから撮った画像フレーム間の同期精度が計測精度に影響を及ぼすことが多く、ここでは高速同期撮像についての概論とともに、高速カメラネットワークで活用可能なサブフレームレベルの同期精度評価手法についての紹介が行われました。

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写真:東京大学 金 特任助教による講演

東京大学 金 特任助教による講演

写真:株式会社コーセー 築山課長による講演

株式会社コーセー 築山課長による講演

最後の講演として、株式会社コーセー 経営企画部 事業開発室 築山文彦 課長から、「高速プロジェクションマッピング技術を用いた没入型メイクアップシステムの開発と応用」と題して講演が行われました。メイク製品は多くの人に使用されているが、お気に入りを見つけることは難しく、メイクシミュレーションアプリも提案されているものの、画面上では不自然さが残り解決には至っていない現状から、ここでは高速プロジェクションマッピング技術を用いた顔上でまるで実際のメイクをしたかのようなシステムの開発についての説明、さらにその効果検証と今後の展望についての紹介が行われました。

今回の講演では、セミナー参加者から多くの質問が寄せられました。特に最後の講演では東京工業大学 渡辺義浩 准教授、株式会社コーセー 石附奈央 研究員のリモートによる参加もあり、来場参加者及びウェビナー視聴者との間で非常に活発な質疑応答が交わされ、大変盛況のうち閉会となりました。

質疑応答の様子

(第15回(2023年度第1回)WINDSフォーラム・セミナー)

開会挨拶
WINDSネットワーク副会長 石川 正俊
講演1
「錯視を利用したフレームレートの評価および指向性映像投影システムの提案」
東京理科大学 研究推進機構・准教授 早川 智彦
講演2
「高速ビジョンと高速光学系制御に基づくスポーツダイナミクスへの挑戦」
東京大学 情報基盤センター・特任講師 末石 智大
講演3
「高速カメラネットワークにおける同期撮像と評価」
東京大学 生産技術研究所・特任助教 金 賢梧
講演4
「高速プロジェクションマッピング技術を用いた没入型メイクアップシステムの開発と応用」
株式会社コーセー 経営企画部 事業開発室・課長 築山 文彦
※来場参加及びオンラインによるハイブリッド形式にて開催した。

第14回WINDSフォーラム・セミナー2023年2月21日

2月21日(火)「第14回WINDSフォーラム・セミナー」を開催しました。前回セミナーに引き続き、今回もオンラインでの開催としつつ、一部直接配信会場(伊藤国際学術研究センター)へもご参加いただいてのハイブリッド形式による開催となりました。2022年度第2回目となる今回のセミナーでは、高速ビジョンの応用において基盤となる技術のご説明とともに、共同研究やベンチャーを通じた実用化、事業化の事例について紹介が行われました。

当日は、ウェビナーによる視聴者、来場参加者あわせて多数の会員企業・関係者のご参加をいただき大変盛況になりました。

  

冒頭、石川 正俊 WINDSネットワーク副会長(東京理科大学/東京大学)による開会挨拶の後、東京工業大学 工学院情報通信系 渡辺義浩 准教授から「高速画像処理を駆使するダイナミックプロジェクションマッピング」と題して講演が行われました。高速画像処理技術が運動物体への投影を実現するダイナミックプロジェクションマッピングにおいて重要な役割を果たすことの説明及び最新の成果として、新たな高速プロジェクタを用いた高速画像処理の解説とともに、顔への投影に関する実用展開についての紹介がありました。

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写真:東京工業大学 渡辺准教授による講演

東京工業大学 渡辺准教授による講演

写真:東京大学 田畑特任助教による講演

東京大学 田畑特任助教による講演

引き続き、東京大学 情報基盤センター 田畑智志 特任助教から「小型高速三次元スキャナの研究開発」と題して講演が行われました。物体の三次元形状や運動情報のリアルタイムかつ高速な取得が、高速フィードバックを必要とする技術応用の重要な基盤技術であることから、1,000fps の高速三次元形状計測と、高速な6DoF トラッキングを融合した高速三次元スキャンについて、要素技術の概観とともに開発した小型ユニットについての紹介がありました。

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最後の講演として、大阪大学 大学院基礎工学研究科 小山佳祐 助教からは「近接覚センサと高速AIモデルを活用した新たなロボット応用」と題して講演が行われました。ここでは近距離計測に特化した測距・測角技術である「近接覚センサ」と本センサの社会実装の取り組みとして、近接覚センサのハードウェアのほかにモデルやパラメータの切り替えなしで透明・鏡面物体の高速計測を可能とするAIモデルについての概説とともに、大学発ベンチャーである「株式会社Thinker」における新規ロボット事業についての紹介がありました。

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写真:大阪大学 小山助教による講演

大阪大学 小山助教による講演

講演では、ウェビナー視聴者及び来場参加者から多くの質問が寄せられました。またセミナー終了後、当日の登壇者と来場出席者との間で質疑応答が交わされ、大変盛況のうち閉会となりました。

セミナー終了後の質疑応答の様子

(第14回(2022年度第2回)WINDSフォーラム・セミナー)

開会挨拶
WINDSネットワーク副会長 石川 正俊
講演1
「高速画像処理を駆使するダイナミックプロジェクションマッピング」
東京工業大学 工学院 情報通信系・准教授 渡辺 義浩
講演2
「小型高速三次元スキャナの研究開発」
東京大学 情報基盤センター データ科学研究部門・特任助教 田畑 智志
講演3
「近接覚センサと高速AIモデルを活用した新たなロボット応用」
大阪大学 大学院基礎工学研究科 システム創成専攻・助教 小山 佳祐
※オンライン、及び来場参加者を募ってのハイブリッド形式にて開催した。

第13回WINDSフォーラム・セミナー2022年7月12日

7月12日(火)「第13回WINDSフォーラム・セミナー」を開催しました。新型コロナウィルスの影響により、前回(第12回)に引き続きオンラインでの実施となりましたが、一部配信会場である伊藤国際学術研究センター(本郷・東京大学構内)でも来場参加を募り、ハイブリッド形式による開催となりました。2022年度第1回目となる今回のセミナーでは、多分野にわたり今後新たな応用展開が期待される研究開発成果2課題にスポットを当て、それぞれ最新の研究動向・成果を紹介するとともに、高速ビジョンの技術応用・展開を基盤とした次世代情報社会のこれからの展望についても総括が行われました。

当日は、ウェビナーによる視聴者、来場参加者あわせて約70名の会員企業・関係者の皆様にご参加いただきました。

冒頭、石川正俊 WINDSネットワーク副会長(東京理科大学/東京大学)による開会挨拶の後、東京大学情報基盤センター 宮下令央 特任講師から「動的デジタルツイン構築に向けた高速形状計測技術」と題して講演が行われました。「デジタルツイン」構築のキーとなる高速形状計測技術について、近年の当該技術の発展の流れを概説するとともに、最新の研究成果について紹介されました。

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写真:東京大学 宮下特任講師による講演

東京大学 宮下特任講師による講演

写真:東京大学 平野助教による講演

東京大学 平野助教による講演

引き続き、東京大学生産技術研究所 平野正浩 助教から「車載高速ビジョンを活用した周辺環境認識」と題して講演が行われました。現在、より安心安全かつ効率的な自動運転実現のためのセンシング・認識技術が盛んに研究されているという現状から、講演では車両に搭載した高速ビジョンを活用した環境認識技術に関する最新の研究動向について、具体的事例を交えて紹介されました。

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最後に、石川正俊 WINDSネットワーク副会長から、「高速ビジョンが拓く次世代情報社会の実現に向けて」と題して講演が行われました。ここでは、高速ビジョンによる技術応用・展開を基盤とした次世代情報社会の将来展望について概観するとともに、今後のWINDSネットワーク活動についての説明が行われました。

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写真:石川副会長による講演

石川副会長による講演

講演では、ウェビナー視聴者及び来場参加者から多くの質問が寄せられました。またセミナー終了後でもセミナー登壇者と来場出席者との間で活発な質疑応答が交わされ、大変盛況のうち閉会となりました。

(第13回(2022年度第1回)WINDSフォーラム・セミナー)

開会挨拶
WINDSネットワーク副会長 石川 正俊
講演1
「動的デジタルツイン構築に向けた高速形状計測技術」
東京大学情報基盤センター・特任講師 宮下 令央
講演2
「車載高速ビジョンを活用した周辺環境認識」
東京大学生産技術研究所・助教 平野 正浩
講演3
「高速ビジョンが拓く次世代情報社会の実現に向けて」
WINDSネットワーク副会長 石川 正俊(東京理科大学 学長/東京大学特任教授)
※オンライン、及び来場参加者を募ってのハイブリッド形式にて開催した。

第12回WINDSフォーラム・セミナー2021年2月8日

2月8日(月)、「第12回WINDSフォーラム・セミナー」を開催しました。今回のセミナーは、昨年からの新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年度1回だけのオンラインによる開催となりました。本セミナーでは、高速画像処理技術を取り巻く最新動向や将来の展望について説明を行うとともに、大学・企業での高速ビジョン及び高速画像処理を基盤技術とした応用事例の紹介、更には実用化のためのプラットフォーム開発の現状について講演が行われました。

本セミナーには、120名を超える参加申し込みをいただき、当日は約100名の会員企業・関係者の皆様にご参加いただき大変盛況になりました。


冒頭、石川正俊 WINDSネットワーク副会長(東京大学)による開会挨拶があり、引き続き同副会長から、「高速画像処理技術の現状と今後の展望」と題して講演が行われました。


次に、東京大学大学院情報学環 山川雄司 准教授から「ネットワークビジョンシステム技術と高速Active Support Mechanismへの応用」と題して講演が行われました。近年のIoT(Internet of Things)に関する様々な研究開発により、カメラのネットワーク化とそれを実現するための技術が求められていることに鑑み、高速ビジョンのネットワーク化技術の説明と、その一応用例として人間の作業を支援する高速Active Support Mechanismについて紹介されました。


企業による技術応用事例として、NECバイオメトリクス研究所 宮野博義 所長代理からは「高速カメラを用いたリアルタイム物体認識と錠剤検査への応用」と題して講演が行われました。ものづくりの現場で求められる外観検査の高速化には、高速移動する対象の速度を落とさず高速カメラでリアルタイム解析することが有用であり、ここでは高速カメラの特性を活かした高速物体認識技術と、錠剤検査への適用例について紹介されました。


最後の講演として、株式会社エクスビジョン 前田泰久 研究開発本部・本部長からは、「高速画像処理を用いた知能システムを推進するプラットフォームとソリューションパックの開発」について講演が行われました。高速ビジョン技術を利活用した開発プラットフォームの説明と、そのプラットフォーム上で開発されたソリューション事例をもとに、高速かつ高精度の画像センシング技術によって課題解決のためのシステムが簡単・短時間・低価格で実現可能であることについて紹介されました。


なお、今回のセミナーでは、講演終了後、東京大学石川グループ研究室における研究成果等の紹介ビデオの配信が行われました。

石川正俊 特任教授(情報基盤センター) からの挨拶・研究室の紹介に引き続き、石川グループ研究室を構成するそれぞれ4グループの研究概要及び研究成果等を紹介する動画が限定配信され、今回参加された多くの皆様にご視聴いただきました。

(第12回(2020年度)WINDSフォーラム・セミナー)

開会挨拶・講演1
「高速画像処理技術の現状と今後の展望」
WINDSネットワーク副会長 石川 正俊(東京大学情報基盤センター 特任教授)
講演2
「ネットワークビジョンシステム技術と高速Active Support Mechanismへの応用」
東京大学大学院情報学環・准教授 山川 雄司
講演3
「高速カメラを用いたリアルタイム物体認識と錠剤検査への応用」
NECバイオメトリクス研究所・所長代理 宮野 博義
講演4
「高速画像処理を用いた知能システムを推進するプラットフォームとソリューションパックの開発」
株式会社エクスビジョン 研究開発本部・本部長 前田 泰久
ご挨拶・石川グループ研究室紹介
東京大学情報基盤センター・特任教授 石川 正俊(WINDSネットワーク副会長)
石川グループ研究室 研究成果等紹介ビデオ動画
(16:00-18:00 限定配信)

第11回WINDSフォーラム・セミナー2019年11月26日

11月26日(火)TEPIA先端技術館(東京都港区)において、「第11回WINDSフォーラム・セミナー」を開催しました。2019年度第2回目となる今回のセミナーでは、高速画像処理技術に関連する様々な研究成果や最新の技術動向について、東京大学大学院情報理工学系研究科 石川・妹尾研究室の各教員からそれぞれ講演が行われました。

当日は、80名超の会員企業・関係者の皆様にご参加いただき大変盛況になりました。

プログラムでは、始めに宮下令央 特任助教から「運動速度の高速センシング」と題して講演が行われました。ここでは色や距離に続く新たな計測分野として注目される運動速度のセンシングについて、その原理や最新の研究動向(速度センシングの応用展開、既存の速度センシング技術、運動速度情報の抽出、高速カメラとの連携)が紹介されました。

写真:宮下特任助教による講演

宮下特任助教による講演

写真:田畑特任助教による講演

田畑特任助教による講演

次に、田畑智志 特任助教からは、「液体レンズを用いた高速焦点追従投影システム」と題して講演が行われました。従来のプロジェクタの欠点である被写界深度の浅さやボケずに投影できる範囲が限定的である等の課題を解決するための技術として、高速可変焦点レンズを用いて被写界深度を拡大する高速焦点追従投影システムについて紹介されました。

妹尾 拓 講師からは、「高速ビジョンを用いた多指ハンドマニピュレーション」と題して講演が行われました。高速ビジョンと統合システムで構成される高速多指ハンドにより、人間の眼では見えない速さのマニピュレーションを可能としたこと、また本高速多指ハンドとそれを用いて実現したアプリケーションとその具体的事例について紹介されました。

写真:妹尾講師による講演

妹尾講師による講演

早川助教による講演

早川助教による講演

研究成果事例の最後として、早川智彦 助教から、「最短 4.3ms・分解能1ms の映像遅延制御装置の開発と映像遅延許容限界値獲得への応用」と題して講演が行われました。ここではARやVR等における身体動作の映像遅延許容限界値獲得のための最短遅延4.3ms、制御分解能1msの映像遅延制御装置の開発の概要と、これを用いたユーザパフォーマンスへの影響等に関する実験評価・結果についての解説が行われました。

プログラムの最後として、石川正俊 WINDSネットワーク副会長(東京大学大学院情報理工学系研究科・教授)から、本セミナーの総括として「高速画像処理技術の最近の動向」と題して講演が行われ、高速画像処理技術を取り巻く最新動向や、様々な応用事例が紹介されました。

なお、前回セミナーと同様に、講演終了後引き続き会場においてセミナー登壇者等と参加者との間で、質疑等のためのお時間を設けました。当日の講演内容に関する質問だけでなく、個別の課題等に関しての活発な意見交換等が行われました。

写真:石川教授(WINDSネットワーク副会長)による講演

石川教授(WINDSネットワーク副会長)
による講演

(第11回(2019年度第2回)WINDSフォーラム・セミナー)

講演1
「運動速度の高速センシング」
東京大学大学院情報理工学系研究科・特任助教 宮下 令央
講演2
「液体レンズを用いた高速焦点追従投影システム」
東京大学大学院情報理工学系研究科・特任助教 田畑 智志
講演3
「高速ビジョンを用いた多指ハンドマニピュレーション」
東京大学大学院情報理工学系研究科・講師 妹尾 拓
講演4
「最短 4.3ms・分解能1ms の映像遅延制御装置の開発と映像遅延許容限界値獲得への応用」
東京大学大学院情報理工学系研究科・助教 早川 智彦
講演5
「高速画像処理技術の最近の動向」
東京大学大学院情報理工学系研究科・教授 石川 正俊
(WINDSネットワーク副会長)
セミナー講演、個別課題等に関するご相談
セミナー終了後、セミナー登壇者等と参加者の皆様により、講演内容や個別課題等に関する活発な意見交換等が行われました。

第10回WINDSフォーラム・セミナー2019年7月24日

7月24日(水)ホテルグランドパレス(東京都千代田区)において、「第10回WINDSフォーラム・セミナー」を開催しました。2019年度第1回目となる今回のセミナーでは、高速画像処理技術を応用した事業化展開に向けて、企業(日本電気株式会社、オムロン株式会社、株式会社エクスビジョン)及び大学(東京大学)から、具体的事例についての紹介がありました。

当日は、約100名の会員企業・関係者の皆様にご参加いただき大変盛況になりました。

冒頭、石川正俊WINDSネットワーク副会長(東京大学)による開会挨拶の後、株式会社エクスビジョン エンターテインメント/スポーツ事業部 羽原 恭寛 事業部長から、「高速ビジョン実装プラットフォームの概要とエンターテインメント・スポーツへの展開」と題して講演が行われました。高速画像処理技術の応用展開に向けて開発した、高速画像処理を用いた知能システム実装プラットフォームの概要と、エンターテインメント・スポーツ分野での応用用途について紹介が行われました。

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写真:株式会社エクスビジョン 羽原事業部長による講演

株式会社エクスビジョン
羽原事業部長による講演

写真:東京大学 末石特任助教による講演

東京大学 末石特任助教による講演

次に、東京大学 末石 智大 特任助教(大学院情報理工学系研究科)から、「高速ビジョンを用いたダイナミック映像投影応用」と題して講演が行われました。高速画像処理・高速映像投影技術は、プロジェクションマッピングに限らず広く応用が可能であり、ダイナミックプロジェクションマッピングの派生として、可視化や高解像度化を目的とした動的投影技術の応用事例が示されました。

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休憩の後、NECデータサイエンス研究所 横山 恵子 主任から、「高速カメラを用いたリアルタイム物体認識」と題して講演が行われました。対象物の動きを止めず、高速ビジョンによりリアルタイム・精緻に観察する技術は、ものづくり現場での外観検査等多くの分野での活用が期待されるが、それには短時間に大量画像を処理する高速画像認識が必要であり、ここでは高速ビジョンの特性を活かした画像選択・アンサンブル認識による高速化手法についての紹介が行われました。

写真:NECデータサイエンス研究所 横山主任による講演

NECデータサイエンス研究所
横山主任による講演

写真:オムロン株式会社 金井主査による講演

オムロン株式会社 金井主査による講演

引き続き、オムロン株式会社 技術・知財本部 知能システム研究開発センタ 金井 聡庸 AI制御研究室主査から、「高速センサ統合による高速フィードバック制御」と題して講演が行われました。高速化のために、複雑な予測に基づいた制御が必要な従来のビジョンを用いたシステムに対し、高速センシングを用いたシンプルな制御で、位置誤差に対しロバストなロボットシステムを構築する技術についての説明と、その一例としての精密部品の組み立てシステムが紹介されました。

最後に、東京大学 小山 佳祐 特任助教(大学院情報理工学系研究科)からは、「高速視・触・近接覚センサシステムの応用展開」と題して講演が行われました。ここでは、高速ビジョンに加えて高速触・近接覚センサを備えたロボットシステムが紹介されました。3つのセンシングにより従来の高速物体トラッキングに加え、高精度位置決めや高感度な接触検知、接触力のリアルタイム検出が実現され、これらのセンシングと機能をパッケージ化することで、より高機能なFA応用の実現が期待できることの説明がなされました。

写真:東京大学 小山特任助教による講演

東京大学 小山特任助教による講演

なお、今回からセミナー終了後の意見交換会(懇親会)は実施せず、引き続きセミナー会場において、セミナー登壇者等と参加者の皆様との間で、意見交換やご質問にお答えするお時間を設けました。ここでは、当日の講演内容へのご質問のほか、参加者個別の課題や要望等に関し活発な意見交換が行われました。

(第10回(2019年度第1回)WINDSフォーラム・セミナー)

開会挨拶
WINDSネットワーク副会長(会長代行) 石川 正俊
(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)
講演1
「高速ビジョン実装プラットフォームの概要とエンターテインメント・スポーツへの展開」
株式会社エクスビジョン エンターテインメント/スポーツ事業部・事業部長 羽原 恭寛
講演2
「高速ビジョンを用いたダイナミック映像投影応用」
東京大学大学院情報理工学系研究科・特任助教 末石 智大
講演3
「高速カメラを用いたリアルタイム物体認識」
NECデータサイエンス研究所・主任 横山 恵子
講演4
「高速センサ統合による高速フィードバック制御」
オムロン株式会社
技術・知財本部 知能システム研究開発センタ AI制御研究室・主査 金井 聡庸
講演5
「高速視・触・近接覚センサシステムの応用展開」
東京大学大学院情報理工学系研究科・特任助教 小山 佳祐
セミナー講演、個別課題等に関するご相談
セミナー終了後、セミナー登壇者等(石川副会長、各講演者ほか関係者)と参加者の皆様により、セミナー講演の内容や個別課題等に関する活発な意見交換等が行われました。

第8回WINDSフォーラム・セミナー2018年10月15日

10月15日(月)ホテルグランドパレス(東京都千代田区)において、「WINDSフォーラム・セミナー」を開催しました。第8回目となる今回のセミナーでは、高速画像処理関連プロジェクトの取り組みの現状について説明を行うとともに、その具体例として国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトから、企業及び大学が取り組んでいる研究開発の技術応用事例がそれぞれ紹介されました。また今回は、イメージセンサの研究開発、特に埋込フォトダイオードの発明者であり、第3回クイーンエリザベス工学賞受賞者である寺西信一氏(兵庫県立大学高度産業科学技術研究所・静岡大学電子工学研究所 特任教授)による招待講演が行われました。セミナー終了後の意見交換会では、高速ビジョンを応用したデモンストレーションも行われ、当日は、約140名の方々にご参加いただき大変盛会となりました。

冒頭、石川正俊WINDSネットワーク副会長(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)による挨拶の後、寺西信一氏から「イメージセンサが切り拓く世界」と題して招待講演が行われました。イメージセンサの最近の技術動向を様々な事例や側面から解説するとともに、これからのイメージセンサの発展の方向性と可能性について説明がありました。

写真:寺西信一氏による招待講演

寺西信一氏による招待講演

写真:東京大学 石川教授による概要説明

東京大学 石川教授による概要説明

引き続き、東京大学 石川正俊教授(NEDOプロジェクト研究代表者)から、「高速画像処理関連プロジェクトの現状」と題して概要説明が行われました。ここでは、「IoT推進のための横断技術開発プロジェクト(NEDO)」の概要説明とともに、応用技術、更には成果の普及・活用、将来の可能性等、詳細について紹介がありました。

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講演では、NECデータサイエンス研究所 宮野博義研究部長から、「高速画像処理+認識技術による新たな価値の創出」をテーマに講演が行われました。ものづくり現場における外観検査システムの多くが、対象である製品・部品の動きを一旦止めて認識、解析を行う必要があるのに対して、高速ビジョンの活用により対象の動きを止めない検査が可能になること、またそこで生じる技術課題について、最近の研究事例を交えて紹介が行われました。

写真:NEC 宮野研究部長による講演

NEC 宮野研究部長による講演

写真:東京大学 山川講師による講演

東京大学 山川講師による講演

最後に、東京大学生産技術研究所 山川雄司講師から、「高速ビジョンのネットワーク化と超精密作業支援への応用」をテーマに講演が行われました。近年、IoT関連の技術開発が急速に進むなかで、センサのネットワーク化とセンサフュージョン技術が今まで以上に強く求められていることから、高速ビジョンのネットワーク化についての解説と、その応用事例としての超精密作業支援の紹介が行われました。

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(第8回WINDSフォーラム・セミナー)

開会挨拶
WINDSネットワーク副会長(会長代行) 石川 正俊
(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)
招待講演 「イメージセンサが切り拓く世界」
兵庫県立大学高度産業科学技術研究所・静岡大学電子工学
研究所・特任教授 寺西 信一 氏
概要説明 「高速画像処理関連プロジェクトの現状」
東京大学大学院情報理工学系研究科・教授(NEDOプロジェクト研究代表者)
石川 正俊
講演1
「高速画像処理+認識技術による新たな価値の創出」
NECデータサイエンス研究所・研究部長 宮野 博義
講演2
「高速ビジョンのネットワーク化と超精密作業支援への応用」
東京大学生産技術研究所・講師 山川 雄司

セミナー終了後、意見交換会を開催。

東京エレクトロン デバイス株式会社及び株式会社エクスビジョンにより、高速ビジョンを応用したデモンストレーションを実施。

写真:「DynaFlash」によるダイナミックプロジェクションマッピングデモ及び3次元計測デモ(東京エレクトロン デバイス株式会社)
「DynaFlash」によるダイナミックプロジェクションマッピングデモ及び3次元計測デモ
(東京エレクトロン デバイス株式会社)
写真:光切断法を応用した高速マルチタッチシステム(株式会社エクスビジョン)
光切断法を応用した高速マルチタッチシステム
(株式会社エクスビジョン)
「WINDSフォーラム・セミナー」は、WINDSネットワーク会員限定ですが、今回、より多くの方々に高速画像処理技術や本取り組みを知っていただくため、一般公開形式による開催としました。

第7回WINDSフォーラム・セミナー2018年7月2日

7月2日(月)ホテルグランドパレス(東京都千代田区)において、「WINDSフォーラム・セミナー」を開催しました。東京大学を代表とする研究グループでは、一昨年より国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による「戦略的創造研究推進事業(ACCEL)」を実施しており、第7回目となる今回のセミナーでは、本事業における共通基盤技術としての高速画像処理の様々な応用展開について、複数の関係大学機関から今後産業利用が期待される研究成果の紹介が行われました。当日は、多数の会員及び関係者の皆様にご参加いただき、セミナー終了後に行われた意見交換会とともに大変盛会となりました。

冒頭、石川正俊WINDSネットワーク副会長(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)による挨拶の後、岸 則政 JST・ACCELプログラムマネージャー(東京大学客員研究員)から、「戦略的創造研究推進事業(ACCEL)における高速画像処理を用いた知能システムの応用展開」と題して概要説明が行われました。ここでは、「自動車・交通」、「高速ヒューマンインターフェース」、「バイオ・医療」等の各産業分野での技術応用を通じて、様々な用途に展開できる高速画像処理技術の共通基盤の確立を目指していることが紹介されました。

写真:岸プログラムマネージャー

岸 PMによる概要説明

講演では、奈良先端科学技術大学院大学 太田 淳 教授(物質創成科学研究科)から、「高速ビジョンシステムを応用したパーソナル眼底カメラ」と題して講演が行われました。

ここでは、高速ビジョンシステムのバイオ・医療応用として、パーソナルヘルスケアを目指した眼底カメラシステムが紹介されました。従来、医師が撮像していた眼底像を気軽に個人が撮像できるようになり、このようなパーソナル眼底カメラの開発により、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防に役立つことが期待されることを示されました。

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写真:太田教授

奈良先端大 太田教授による講演

写真:太田教授

引き続き、群馬大学 奥 寛雅 准教授(大学院理工学府)からは、「高速画像処理の光学顕微鏡応用」と題して講演が行われました。マイクロメートルオーダの微細なスケールの世界では、物体がより高速な運動をする傾向にあるが、光学顕微鏡と高速ビジョンを組み合わせることで微細な対象の計測・制御を実現するマイクロビジュアルフィードバック技術についての解説とともに、微生物トラッキングなどの応用事例について動画を交えて紹介されました。

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写真:奥准教授

群馬大 奥 准教授による講演

写真:奥准教授

最後に、広島大学 石井 抱 教授(大学院工学研究科システムサイバネティクス専攻)から、「高速ビジョンを用いた振動イメージング」と題して講演が行われました。高速ビジョンが音声周波数レベルの振動分布を瞬時に捉えるダイナミックセンシングツールとして、様々な応用分野において大きな可能性を有することを、画素レベルでの信号処理に基づく振動源検出を実現する高速ビジョンの紹介とともに、マルチコプター追跡等の事例を通じて振動イメージング応用の可能性が示されました。

写真:石井教授

広島大 石井教授による講演

写真:石井教授

(第7回WINDSフォーラム・セミナー)

開会挨拶
WINDSネットワーク副会長(会長代行) 石川 正俊
(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)
概要説明
「戦略的創造研究推進事業(ACCEL)における高速画像処理を用いた知能システムの応用展開」
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
ACCELプログラムマネージャー・東京大学客員研究員 岸 則政
講演1
「高速ビジョンシステムを応用したパーソナル眼底カメラ」
奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科・教授 太田 淳
講演2
「高速画像処理の光学顕微鏡応用」
群馬大学大学院理工学府・准教授 奥 寛雅
講演3
「高速ビジョンを用いた振動イメージング」
広島大学大学院工学研究科システムサイバネティクス専攻・教授 石井 抱

セミナー終了後、意見交換会を開催。

写真:自撮り眼底カメラのデモ

自撮り眼底カメラのデモ(意見交換会)

写真:自撮り眼底カメラのデモ

第5回WINDSフォーラム・セミナー2017年12月18日

12月18日(月)ホテルグランドパレス(東京都千代田区)において、「WINDSフォーラム・セミナー」を開催しました。第5回目となる本セミナーでは、「毎秒1,000フレームが変える新たなビジョンセンサーとアプリケーション応用開発」をテーマに、様々な応用用途が期待される高速画像処理ソリューションを短期間で開発するための標準プラットフォームとして、毎秒1,000フレームで対象物の検出と追跡を可能とする高速ビジョンセンサー「IMX382」と、本センサーを搭載した高速画像処理プラットフォームのソフトウェア開発キット「HSV SDK(High Speed Vision Software Development Kit)」について紹介、説明を行いました。セミナーでは、約140名の会員及び関係者の皆様にご参加いただき、セミナー終了後に行われた意見交換会ともに大変盛会となりました。


冒頭、石川正俊WINDSネットワーク副会長(東京大学大学院情報理工学系研究科教授)による挨拶の後、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社インダストリー事業開発室山口圭治室長から、「高速ビジョンセンサー『IMX382』とそのビジネス応用展開に向けて」と題して講演が行われました。

毎秒1,000フレームで対象物の検出と追跡を実現する高速ビジョンセンサー「IMX382」の商品化にあたり、その構成や特徴、及び今後期待される様々な応用展開について紹介が行われました。

写真:石川副会長

石川副会長ご挨拶

写真:早川特任助教

ソニーセミコンダクタソリューションズ(株)
山口室長による講演

講演

(株)エクスビジョン 加治佐取締役による講演

次に株式会社エクスビジョン加治佐俊一取締役から、「高速ビジョン開発プラットフォーム『HSV SDK』の誕生」と題して講演が行われました。高速移動体を高速で画像処理できるリアルタイムシステムを工場などのファクトリー・オートメーション(FA)や検査ソリューションに組み込んで容易に応用するための新たなプラットフォーム「HSV SDK(High Speed Vision Software Development Kit)」の開発、そして提供開始(2018年1月下旬予定)にあたり、その目的、設計思想、構成、機能についてデモを交えて紹介が行われ、また今後の展開についても説明が行われました。

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(第5回WINDSフォーラム・セミナー)

開会挨拶
石川 正俊 WINDSネットワーク副会長(会長代行)
(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)
「高速ビジョンセンサー『IMX382』とそのビジネス応用展開に向けて」
ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 インダストリー事業開発室
室長 山口 圭治
「高速ビジョン開発プラットフォーム『HSV SDK』の誕生」
株式会社エクスビジョン 取締役 加治佐 俊一

セミナー終了後、意見交換会を開催。

セミナーの様子
セミナーの様子

第4回WINDSフォーラム・セミナー2017年7月10日

7月10日(月)ホテルグランドパレス(東京都千代田区)において、「WINDSフォーラム・セミナー」を開催しました。第4回目となる本セミナーでは、高速画像処理における様々な技術想定分野のうち「FA・高速検査」及び「ヒューマン・インターフェース」に焦点をあて、それぞれ応用展開の取り組みや具体的事例について紹介しました。当日は、約100名の会員及び関係者の皆様にご参加いただき、セミナー終了後に行われた意見交換会とともに大変盛会となりました。

セミナーは、冒頭、石川正俊WINDSネットワーク副会長(東京大学大学院情報理工学系研究科・教授)による挨拶の後、始めに「FA・高速検査」分野での応用展開をテーマに、東京大学 渡辺義浩講師(大学院情報理工学系研究科)から、「高速画像処理の計測・検査応用」と題して講演が行われました。高速画像処理がもたらす大幅な速度向上が、対象物の動きを止めずに計測する、あるいはより多くの製品を検査するといったニーズを満たすための重要な鍵となることを、具体的な事例を通して示されました。

写真:石川副会長

石川正俊WINDSネットワーク副会長

写真:渡辺講師

東京大学 渡辺講師による講演

東京大学 早川智彦特任助教(大学院情報理工学系研究科)からは、「高速道路の点検における高速ビジョンの活用」と題して講演が行われました。効率的な高速道路のトンネル点検手法として、高速ビジョンと回転ミラーを用いたアクティブビジョンシステムを基礎とした、時速100kmで走行中の車両からでも0.2mmのひび割れを撮像可能な装置についての解説と、その後のトンネルでの高速検査実証実験結果について紹介されました。

写真:早川特任助教

東京大学 早川特任助教による講演

写真:渡辺講師

渡辺講師による講演

次に「ヒューマン・インターフェース」分野における応用展開をテーマに講演が行われました。

第1の講演に引き続き、渡辺講師から「高速画像処理のヒューマン・インターフェース応用」と題して講演が行われ、人間と機械が調和する本来のヒューマン・インターフェース技術に向けて、高速画像処理がどのような効果をもたらすかについて具体的な事例とともに紹介されました。

最後に、東京大学 末石智大特任助教(大学院情報理工学系研究科)から、「高速光軸制御とそのヒューマン・インターフェース応用」と題して講演が行われました。ここでは、人の手に代表される不規則かつ高速に動き回る動的対象の計測戦略のひとつとして、駆動鏡面を用いた高速光軸制御技術の説明と、特にヒューマン・インターフェース方面での応用事例が紹介されました。

写真:末石特任助教

東京大学 末石特任助教による講演

(第4回WINDSフォーラム・セミナー)

開会挨拶
WINDSネットワーク副会長(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授) 石川 正俊

①「FA・高速検査」分野における応用展開

講演1
「高速画像処理の計測・検査応用」
東京大学大学院情報理工学系研究科 講師 渡辺 義浩
講演2
「高速道路の点検における高速ビジョンの活用」
東京大学大学院情報理工学系研究科 特任助教 早川 智彦

②「ヒューマン・インターフェース」分野における応用展開

講演3
「高速画像処理のヒューマン・インターフェース応用」
東京大学大学院情報理工学系研究科 講師 渡辺 義浩
講演4
「高速光軸制御とそのヒューマン・インターフェース応用」
東京大学大学院情報理工学系研究科 特任助教 末石 智大

セミナー終了後、意見交換会を開催。

セミナーの様子
セミナーの様子

第2回WINDSフォーラム・セミナー2016年11月28日

11月28日(月)ホテルグランドパレス(東京都千代田区)において、「WINDSフォーラム・セミナー」を開催いたしました。第2回目となる本セミナーでは、高速画像処理技術に関する最新の動向や、将来の技術応用の可能性等について解説を行うとともに、具体的な応用成果についての紹介が行われました。

開催時において参加会員企業・団体等が100(104企業・団体等)を超え、また、第1回と同様、約100名の方々にご参加いただき、セミナー終了後の意見交換会とあわせ、大変盛会となりました。

(第2回 WINDSフォーラム・セミナー)

講演1
「高速画像処理の新展開」
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授 石川 正俊
講演2
「日産高速ビジョン研究を通じた応用推進の取組みとWINDS活動への期待」
日産自動車株式会社 総合研究所 モビリティ・サービス研究所(統括会員) 中村 光範
講演3
「高速プロジェクタ『DynaFlash』とその応用」
東京エレクトロンデバイス株式会社 TI事業本部 製品技術部 部長 湯浅 剛 氏

セミナー終了後、意見交換会を開催。

セミナーの様子
セミナーの様子
(石川正俊東大教授・WINDSネットワーク副会長)
講演
日産自動車株式会社総合研究所(統括会員)
中村 光範 研究員による講演
講演
東京エレクトロンデバイス株式会社
湯浅 剛 部長による講演

第1回WINDSフォーラム・セミナー2016年6月6日

6月6日(月)ホテルグランドパレス(東京都千代田区)において、「WINDSフォーラム・セミナー」を開催いたしました。第1回目となる本セミナーでは、WINDSネットワークプロジェクトの根幹となるデバイス技術(CMOSイメージセンサー)とシステム技術(高速画像処理)の解説とともに、最新の動向、今後の応用展開等について事例を交えての紹介が行われました。

当日は、会場が満席となる約100名の方々にご参加いただき、また、セミナー終了後に行われました意見交換会もあわせ、大変盛会となりました。

(第1回 WINDSフォーラム・セミナー)

挨拶
WINDSネットワーク副会長 石川 正俊(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)
講演1
「高速ビジョンのためのイメージセンサーの要素技術」
ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(統括会員)マネジャー 吉村 真一
講演2
「高速画像処理の現状と応用展開」
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授 石川 正俊

セミナー終了後、意見交換会を開催。

セミナーの様子
セミナーの様子
意見交換会
意見交換会

年次総会(2018年度)・第9回セミナー2019年2月13日

WINDSネットワークでは、2018年度の締め括りとして2月13日(水)ホテルグランドパレス(東京都千代田区)において、「WINDSネットワーク年次総会(2018年度)・第9回セミナー」を開催しました。

当日は、多数の会員企業・関係者の皆様にご参加いただき、本会終了後に行われた懇親会とともに盛会となりました。

会場全景
石川正俊 副会長

石川正俊 副会長

年次総会では、石川正俊WINDSネットワーク副会長から冒頭挨拶、引き続いて2018年度の活動報告等が行われました。この中で来年度活動の概要について併せて説明があり、本ネットワーク発足から4年目を迎え、セミナー等による情報発信に加え、会員企業への個別対応や小規模な説明会等の開催、またアライアンス活動の展開等の活動方針案が示されました。

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引き続きWINDSフォーラム・セミナーが開催され、宮下令央 東京大学特任助教(大学院情報理工学系研究科)から、「ダイナミックプロジェクションマッピングにおける高速画像処理の活用」と題して講演が行われました。ここでは、物体の動きを捉え、それに応じた映像を投映することで、現実世界の物体の見た目をコンピュータグラフィックス同様に変更/編集するダイナミックプロジェクションマッピング技術の説明、また、本技術の今後の展開について具体例を通して紹介されました。

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東京大学 宮下特任助教による講演

東京大学 宮下特任助教による講演

森川博之 東京大学教授による特別講演

森川博之 東京大学教授による特別講演

最後に、今回特別講演としてネットワークコンピューティングやセンサネットワークの第一人者である東京大学 森川博之 教授(大学院工学系研究科)をお迎えし、「デジタルの衝撃」と題して講演が行われました。デジタル変革が生産性向上と新しい価値の創出につながること、そしてデジタル化の時代に向けてどのように立ち向かっていくか、その視点について様々な事例を交えて紹介されました。

会場全景

(WINDSネットワーク年次総会(2018年度)・第9回WINDSフォーラム・セミナー)

挨拶
活動報告等
「WINDSネットワーク活動報告と今後の展開」
WINDSネットワーク副会長 石川 正俊(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)
講演
「ダイナミックプロジェクションマッピングにおける高速画像処理の活用」
東京大学大学院情報理工学系研究科 特任助教 宮下 令央
特別講演
「デジタルの衝撃」
東京大学大学院工学系研究科 教授 森川 博之 氏

年次総会・セミナー終了後、懇親会を開催。

懇親会全景
会場入り口

年次総会(2017年度)・第6回セミナー2018年3月20日

WINDSネットワークは、2017年度の締め括りとして、3月20日(火)ホテルグランドパレス(東京都千代田区)において「WINDSネットワーク 年次総会(2017年度)・第6回セミナー」を開催しました。

年次総会・セミナー当日は、多数の会員企業・関係者等にご参加いただきました。また、本会終了後に行われた懇親会とともに盛会となりました。

活動報告

石川副会長による活動報告

年次総会冒頭の挨拶では、石川正俊WINDSネットワーク 副会長(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)から、会員企業及び各関係者に対し、WINDSネットワーク活動への協力に対する謝辞が述べられました。

引き続き、2017年度の活動報告が行われ、WINDSネットワークの1年間の活動概要と今後の活動に関する報告とともに、高速画像処理に関連する技術開発動向についての説明がありました。

年次総会に続いてWINDSフォーラム・セミナーが開催され、妹尾 拓 東京大学助教(大学院情報理工学系研究科)から、「知能ロボットにおける高速画像処理の応用」と題して講演が行われました。ここでは、高速ビジョンをロボット制御へ組み込むときの構成法を概説した後に、二足ロボットのバランス安定化を視覚制御で実現した高速二足走行と、弾性アームの形状計測及び高次振動モード検出に基づく振動抑制の研究事例について動画を交えて紹介されました。

講演

妹尾助教による講演

講演

石川教授による講演

石川正俊 東京大学教授(大学院情報理工学系研究科)からは、「高速画像処理技術の現状と今後の展開」と題して講演が行われました。高速画像処理技術を取り巻く現状及び高速ビジョン開発と今後の動向についての説明とともに、様々な産業分野における昨今の当該技術応用事例について紹介されました。

(WINDSネットワーク年次総会(2017年度)・第6回WINDSフォーラム・セミナー)

挨拶
2017年度活動報告
WINDSネットワーク副会長 石川 正俊(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)
講演1
「知能ロボットにおける高速画像処理の応用」
東京大学大学院情報理工学系研究科 助教 妹尾 拓
講演2
「高速画像処理技術の現状と今後の展開」
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授 石川 正俊

年次総会・セミナー終了後、意見交換会を開催。

セミナーの様子
懇親会の様子

設立1周年記念総会・第3回セミナー2017年3月21日

「WINDSネットワーク」プロジェクトでは、設立1周年を迎えたことに伴い、3月21日(火)、東海大学校友会館(東京都千代田区霞が関)において、「WINDSネットワーク設立1周年記念総会・第3回セミナー」を開催しました。総会・セミナーには、120名を超える会員企業・関係者等にご参加いただき、総会・セミナー終了後に行われた懇親会とともに大変盛会となりました。

WINDSネットワーク設立1周年記念総会・セミナー

総会冒頭の挨拶では、鈴木智行会長(ソニー株式会社 執行役 副社長)より、会員企業及び関係者に対し、WINDSネットワーク活動への協力に対する謝辞が述べられました。また、WINDSネットワークの概況とこれまでの関連技術の進展、及び今後の活動の方向性について説明がありました。

写真:鈴木会長

鈴木会長:ご挨拶

写真:石川副会長

石川副会長:WINDSネットワーク活動報告

会長挨拶に続いて、石川正俊副会長(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)から、「WINDSネットワーク活動報告」がありました。ここでは本プロジェクトでのシステム技術である高速画像処理とその応用展開についての概要を説明したほか、WINDSネットワークの1年間の活動の概要と今後の活動予定について報告が行われました。

WINDSネットワーク活動報告の後、引き続きWINDSフォーラム・セミナーが開催され、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 センシングソリューション事業部 新田嘉一 統括部長から、「高速ビジョンチップとDRAM積層イメージセンサー」と題して、講演が行われました。

ここでは1,000フレーム/秒で撮像素子から読み出した画像を演算して得られるセンシング結果を363 ミリワットの低消費電力で出力可能な高速ビジョンチップのアーキテクチャや応用事例が示されました。また、高速読み出しによりフォーカルプレーン歪みを抑えた静止画撮影や、フルHDサイズで1,000フレーム/秒のスーパースローモーション動画撮影を可能とする業界初のDRAMを積層した3層構造の積層型CMOSイメージセンサーについての説明が行われました。

写真:新田統括部長

ソニーセミコンダクタソリューションズ(株)
新田統括部長による講演

写真:加治佐取締役 写真:デモシステムの紹介

(株)エクスビジョン 加治佐取締役による講演

(株)エクスビジョンによるデモシステムの紹介
(高速射出されたBB弾を
アクチュエーターによりキャッチする)

株式会社エクスビジョンからは、加治佐俊一取締役より、「高速画像処理ソリューション構築のためのプラットフォームのご紹介」と題して、講演が行われました。

高速移動体を1,000分の1秒のフレームレートで撮像すると同時に検出、追跡を行い、それをもとにアクチュエーターを高速に制御するシステムを含む3種のデモンストレーションを行うとともに、高速画像処理技術を応用した多様なソリューションを短期間で簡単に開発するための、プラットフォーム実現に向けての考え方について説明が行われました。

最後に東京大学大学院情報理工学系研究科 山川雄司 助教から、「高速ビジョンを用いたロボット応用」と題して、講演が行われました。ロボットの高速かつ高精度な制御を実現する1,000Hzの高速ビジュアルフィードバックと補償機構によるDynamic Compensationについて説明が行われ、また、Dynamic Compensationにより実現したロボット応用を活用した様々な事例が、動画を用いて示されました。

写真:山川助教

東京大学 山川助教による講演

写真:懇親会の様子

懇親会の様子

総会・セミナー終了後には懇親会が開催され、多くの会員企業・関係者の皆様にご参加いただきました。懇親会会場では、株式会社エクスビジョンによるVision Chip搭載システムとジェスチャーシステムのデモンストレーションも行われ、盛況のうちに散会となりました。

【WINDSネットワーク設立1周年記念総会・第3回WINDSフォーラムセミナー】

(総会)

会長挨拶
WINDSネットワーク会長 鈴木 智行(ソニー株式会社 執行役 副社長)
WINDSネットワーク活動報告
WINDSネットワーク副会長 石川 正俊(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)

(セミナー)

講演1
「高速ビジョンチップとDRAM積層イメージセンサー」
ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
センシングソリューション事業部 センシング2部 統括部長 新田 嘉一
講演2
「高速画像処理ソリューション構築のためのプラットフォームのご紹介」
株式会社エクスビジョン 取締役 加治佐 俊一
講演3
「高速ビジョンを用いたロボット応用」
東京大学大学院情報理工学系研究科 助教 山川 雄司

設立記念総会2016年2月24日

2月24日(水)、ロイヤルパークホテル(東京都中央区)において、「WINDS ネットワーク設立記念総会」を開催いたしました。総会には、会場が満席となる200名余りの方々にご参加いただき、盛会となりました。

(WINDSネットワーク設立記念総会)

挨拶
WINDSネットワーク会長 鈴木 智行(ソニー株式会社 執行役 副社長)
来賓挨拶
経済産業省 商務情報政策局 デバイス産業戦略室長 田中 邦典 様
「WINDSネットワークの概要と今後の取り組み」
WINDSネットワーク副会長 石川 正俊(東京大学情報理工学系研究科 教授)
特別講演
「日産自動車における高速ビジョン研究」
日産自動車株式会社 総合研究所 モビリティ・サービス研究所 所長 三田村 健 様
鈴木会長
鈴木会長
経済産業省 田中室長
経済産業省 田中室長
石川副会長
石川副会長
日産自動車 三田村氏
日産自動車 三田村氏
総会の様子
総会の様子
懇親会
懇親会

高速画像処理に関する技術説明会2017年6月29日

6月29日(木)東京大学伊藤国際学術研究センター(本郷キャンパス構内)において「高速画像処理に関する技術説明会」を開催しました。WINDSネットワーク設立から1年余りが経過し、今後の具体的な技術応用や事業化の方向性・可能性について更に踏み込んで検討を進めるため、広く会員の皆様に高速画像処理技術の概要についてあらためてご説明する機会を設けることとしたものです。

今回は、40名程度の小規模セミナー形式とし、石川正俊東京大学教授(大学院情報理工学系研究科)から「高速画像処理の現状と応用展開」と題して約90分にわたって講演が行われました。その後の質疑応答では、参加会員の皆様から積極的なご質問等が寄せられ、今後に向けて非常に実りある説明会となりました。

意見交換会
意見交換会

高速画像処理技術応用のための分野別説明会2018年6月21日

6月21日(木)東京大学伊藤国際学術研究センター(本郷キャンパス構内)において、「高速画像処理技術応用のための分野別説明会」を開催しました。今後、具体的な技術応用や事業化検討へつなげるための足掛かりとして、特定の技術応用分野に焦点を当てたもので、今回は、「高速ロボット」分野及び「FA・高速検査」分野を対象とし、基礎から応用にわたり広く当該技術や応用事例の解説が行われました。

説明会では、山川雄司東京大学講師(生産技術研究所)から、「高速ビジュアルフィードバックによる産業用ロボットの知能化と人間ロボット協調」と題して、約90分にわたって講義が行われました(>>配布資料は、「会員専用サイト」からダウンロードできます)。その後の質疑応答では、参加会員の皆様から積極的なご質問等が寄せられました。

石川副会長による冒頭挨拶
石川副会長による冒頭挨拶
山川講師による講義の様子
山川講師による講義の様子
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